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愛はここにある―。
聴覚が次第に失われていく絶望を音楽への強い執念で克服したベートーヴェンは、その直後から作曲をはじめた交響曲に「田園(Pastorale)」と名づけた。これまでのセンセーショナルな作風とは一線を画す安寧を求めた音楽は、当時の彼の心情の表れだろう。玉置浩二もまた、自らの苦しみを乗り越え生み出した曲に「田園」と名づけた。生きることそれ自体をストレートに肯定するメッセージは、多くの聴衆の心を救ってきた。
ふたつの田園はシンフォニックコンサートで交錯する。シリーズ10年目を迎える玉置浩二とビルボードクラシックスによるコンサートツアーは、初開催の宮城、広島、長崎を含む全国11都市で開催。ツアーファイナルとなる大阪・万博記念公園での特別公演では、この日のためにバルカン室内管弦楽団が来日。大阪交響楽団とともに奏でる祈りの音楽は、太陽の塔を眼前に希望のハーモニーとして鳴り響く。
生きていくんだ、それでいいんだ。ベートーヴェンと玉置浩二、ふたりの音楽家が時を越えて紡ぐメッセージ。苦難の中に輝く希望を明日につなぐ、現代人必聴のコンサート。
公演日:5/23〜
5/23
会場:東京ガーデンシアター
キョードー東京ASP
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